なかなか治らないシンスプリントを完治させるための治療と6ステップ

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「一度痛みが消えても全力で走るとすぐに痛みが戻ってきてしまう。これで3度目。もうこのすねの痛みは、治らないのでしょうか・・・?もし痛みが消えても、また痛くなってしまうのではないかと思うと全力で走れません。」

最近、全国からこのような相談を受けることが多くなった。しかも、中学生や高校生が自分で電話をかけてくることには心を打たれた。それだけ、悩んでいたのだろう・・・

ただ、私達は自信を持ってこう答えることが出来る。「シンスプリントは、必ず完治します。2度と全力で走れなくなる症状では、ありません。あなたのシンスプリントが完治していないのは、適切な治療が出来ていない可能性があります。」

もし、君もシンスプリントが完治をしなくて悩んでいるのであれば、この記事を読んでほしい。これから、紹介していく6つのステップに従って、治療を進めていけば、シンスプリントを完治することが出来る。

一緒に、全力で走ることができる喜びを取り戻そう。

「シンスプリントが完治した状態」とは?

シンスプリントが「完治した状態」とは、

  • 走っても痛みが出ない
  • 全力で走っても痛みが戻らない
  • 全力で走っても痛みが出そうな怖さがない

この3つだ。

君のシンスプリントが完治しない理由は、ただひとつ。

「シンスプリントの痛みを引き起こしている原因を改善できていない」からだ。原因を改善することが出来れば痛みはなくなり、再発することもほとんどなくなる。

ただ、シンスプリントになっている子の多くがシンスプリントの本当の原因を知らない。本当の原因を知ることがシンスプリント完治のための第1ステップだ。

ステップ1:シンスプリントを引き起こしている本当の原因を知る

君は、なぜシンスプリントが起きてしまったと思っているだろうか?

もし、「使いすぎ」「筋力が無いから」「初心者病だからしょうがない」と思っていたら間違いだ。

よく言われる原因が「使いすぎ」だが、使いすぎていてもシンスプリントにならない人はいる。「筋力が無いから」「初心者病だからしょうがない」と思っていてもトップレベルで活躍している選手にシンスプリントが起きているのが現実だ。

シンスプリントの痛みを引き起こしている本当の原因は「筋肉」にある。

シンスプリント 筋肉
出典:yoharano.ti-da.net

 シンスプリントは「すねの骨の内側や外側」が痛む症状だが、すねの周りには「ヒラメ筋」「腓腹筋」「前脛骨筋」などさまざまな筋肉が付着(筋肉が骨に付いている)している。

例えば、「ヒラメ筋」は、走ったり、歩いたり、ジャンプをする時によく使う筋肉だ。その動作をするたびに強くぎゅ!ぎゅ!と緊張をして、すねの骨膜(骨膜とは、骨をおおっている膜)をひっぱる。この緊張が強く起こり、引っ張り続ける状態が続くと引っ張られている骨膜が耐えきれずに炎症が起き、痛み始めると言われている。これがシンスプリントになる本当の原因だ。

難しい説明になったが、「シンスプリントの原因は硬くなった筋肉」だと理解していただければOKだ。

さらに詳しく原因について知りたい方は「シンスプリントとは?|シンスプリントを引き起こす6つの原因」の(シンスプリントの痛みを起こす筋肉を硬くする6つの要因 )を見てほしい。原因を詳しく知ることでシンスプリントの再発防止などにも役立つ。

そう、シンスプリントを完治させるためには「硬くなった筋肉」を柔らかくすればいい。ただ、筋肉を柔らかくする前に練習を休まないと思うような治療結果がでないことを先に伝えておこう。

ステップ2:一度、練習を休んで治療に専念出来る状況を作る

どんなに良い治療をしても練習で負荷をかけているとなかなか痛みが治らない。せっかく筋肉を柔らかくしても練習で硬くしてしまい、一進一退の治療になってしまうからだ。

「練習を休む」当たり前のことだと思うかも知れないがこのステップを出来ていない子が多い。どの子も「休めない」と言う理由がある。

監督や周りのチームメイトから

  • 練習を休みたいから大げさに言っているんだろう。根性のない奴だ。
  • 練習を始めて間もないのだから痛くなるのは仕方ない。
  • 練習をして体が鍛えられると自然と治る。

と言われるのでまだ、治っていないのに練習を始めたり、

  • 筋力が弱いから痛くなるんだ。筋トレをして鍛えなければならない。
  • 先輩もケガをしながら練習をしているのに、休みたいなんて言えない。
  • 休んでいたら、監督からの評価が下がって、周りに差を付けられて、レギュラーに入れなくなってしまうから休みたくない。
  • どうせ休んだって、練習を再開したら、元に戻ってしまうんだから、上手に付き合っていく方がいい。
  • 練習を休んでいても治らないのだから練習をしたい

と自分自身で判断して練習を続けている。

この気持ちは、とても良くわかる。ただ、私達もいじわるをしたいから無理に休んでほしいと言っているわけではない。休んだほうが一番早く治ることを知っているからだ。

君に、あるシンスプリントで悩んでいた選手の話を聞いてほしい。その選手は、全国トップレベルで活躍していたのだがシンスプリントになった。しかし、「練習を休んでしまうと自分が周りの選手においていかれることが怖くて休むことが出来ない。」と言って痛み止めを飲みながら練習を続けていた。

結果、2ヶ月ほどは、走っていたが無理をしていたせいで歩くことも出来ない状態になり、シンスプリントを治すのに1年以上かかってしまった。もちろん全国で活躍どころか練習さえ出来ない。

もっと、症状が軽いうちに練習を休んでいたら、数ヶ月で復帰で出来ていたことを思うと私たちも悔しくてしょうがない。

君も次の試合に無理をして出るのではなく、将来のことを考えて、思い切って練習を休むことを約束してほしい。

ステップ3:いままで、やってきても効果がなかった治療をやめてみる

君は、いままでどのようなシンスプリント治療をしてきただろうか?今、おこなっている治療を何ヶ月も続けているのに治らないのであれば、その治療方法を続けても効果は期待できない。

もし君がこれから紹介していく治療方法を試しているのであれば一度やめて見ることが大切だ。

アイシング 

シンスプリントの治療で最もポピュラーな治療法だ。病院でも「冷やしてください」が一般的。しかし、「毎日アイシングを欠かさずおこなっているのに再発してしまいます。」というシンスプリント患者さんが非常に多いことに私は疑問を持った。

アイシングの目的は2つ。

  • 冷やすことで炎症・内出血を抑える
  • 反熱作用(一時的に冷やすことでその後暖かくなる人間の体の反応)を使った血流促進

患部が内出血を起こし、腫れてズキズキ痛むときにはアイシングは有効だが普段のケアとして行う必要はない。また、反熱作用は、血流の促進効果が目的。であれば、冷やさずはじめから温めたほうが効果的だ。

冷蔵庫にお肉を入れているとどんどん冷やされてお肉は硬くなっていく。自然解凍しなければ柔らかくならない。これと同じくアイシングをすると筋肉は硬くなっていく。冷やせば冷やすほどシンスプリントの原因である筋肉の硬さを悪化させることになるのだ。これを考えるとシップもやめていおたほうがいいと言える。

ポイント 患部は、冷やさずに温める

テーピング

テーピングは、治療に使うものではない。「どうしても」という時の補助だ。テーピングが治療に使われ始めたのには理由がある。「治療してもらった感」だ。

「子供が痛いと言って保健室に来ると、テーピングをします。すると、安心して喜ぶのです。」これは、ある学校の保健室の先生のお話だ。テーピングを貼ることで満足感が出るためテーピングをしているとお聞きした。

テーピングを巻いていないとシンスプリントが起きてしまう状態は完治ではない。

ポイント テーピングはしない 

サポーター

サポーターも治療に使うものではない。サポーターを長く使用するとサポートされていることに体がだんだんと慣れてくる。サポーターをずっと使用していると効果が薄くなるのは、筋肉の機能がサポーターに依存してきている証拠なのだ。

サポーターをつけた状態でトレーニングを続けると筋肉はどんどん退化していく。サポーターは、本当に必要な時にだけ使うようにしよう。

詳しくは、下記の記事にサポーターに関して詳しく書いてある。特に(「デメリット」根本的な痛みの改善にはつながらない治らない)の項目を読んでサポーターではシンスプリントは完治出来ないことを知っておこう。

シンスプリント用サポーターの選び方と知っておきたい3つのポイント

ポイント サポーターは付けない

病院や接骨院でおこなう電気治療・マッサージ・ハリなど

これらの治療をおこなっている子は多いのではないだろうか?この治療法で効果が出ているのであれば問題ないが、いろんな治療をしたがダメだったという方が多い。

これらの治療は、刺激が強すぎる。例えば、強もみのマッサージ。筋肉は、ぎゅうぎゅう押すと一時的に血流の流れが良くなり、スッキリして効いている気がする。

しかし、身体は本能的に「攻撃だ」と危機を感じ、身体を固める。マッサージのような押される刺激の場合、私たちは全身にある筋肉を鎧のように固めて押されて痛い!という刺激から身を守るのだ。結果、筋肉を硬くしてしまう。

マッサージについては、下記の記事の(1.マッサージは痛いほど“キク”の大きな間違い)で強いマッサージは逆効果になる理由が書いてある。シンスプリントの選手はよく強いマッサージを受けていて、すねの痛みを余計に悪化させている事がある。マッサージの記事も確認しておこう。

シンスプリントのマッサージ効果を上げるために気をつける2つのこと

ポイント 強い刺激の治療はやめてみる

ストレッチ

ストレッチのやり方によっては、筋肉を硬くしてしまう可能性があります。グイグイ伸ばした方が効きそうですが、過度なストレッチは、マッサージと同じように体は攻撃だと感じ筋肉を硬くさせてしまいます。

ストレッチをする際の強さは、「すこし突っ張ってきたかな」くらいがベストです。

ストレッチしてほしい箇所はこの3箇所。

  • ふくらはぎ
  • すね
  • 足首と足の指

これらの筋肉を柔らかくするとシンスプリントの予防に効果的だ。ただし、注意点がある。シンスプリントの痛みがある時には、ストレッチはやめたほうがいい。筋肉を固くしてしまう可能性がある。

ストレッチについて詳しくは、下記の記事を参考にしてほしい。シンスプリントに最適なストレッチなので毎日お風呂上がりに行うことをオススメする。よく読んで実践しよう。

痛み解消!もう繰り返さない!シンスプリントに効く3つのストレッチ

ポイント ストレッチの方法を間違えないこと

インソール

シンスプリントの子は、インソールを入れていることが多いです。しかし、インソールは必要ありません。シンスプリント用のインソールとして発売されている商品は大きく分けてこの2つだ。

  • クッション性の高いインソール
  • アーチをサポートするインソール

「クッション性の高いインソール」は、良さそうに思うが実は、筋肉を硬くする効果もある。例えば、平らな場所で運動した時よりも砂浜など足場が柔らかいところで運動をしたほうが足が早く疲れる。これは、体が倒れないように足首、ふくらはぎなどの筋肉が無意識にバランスをとっているからだ。

クッション性が高いインソールには衝撃吸収材が入っているため、ふかふかの状態がくつの中で作られる。すると、足場が悪い場所で運動する時のように無意識にバランスを取り、筋肉が疲労しやすくなる。

また、シンスプリントは、足の裏のアーチの低下(偏平足)でも発症すると言われている。足の裏のアーチが低いためランニングなどで硬い地面の上を繰り返し走ると脛骨に直接負荷がかかるので、シンスプリントが起きるという原因はよく言われていることだ。

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出典:http://ameblo.jp/supporters-hirano/entry-11382581938.html

そのため、アーチの部分にインソールを当ててアーチを無理やり高くするものが「アーチをサポートするインソール」の役割。しかし、シンスプリントの原因は、アーチだけではない。実際、アーチが低くてもシンスプリントにならない子はいるのだ。

インソールを使っているとサポーターと同じく足の裏の機能がどんどん失われていく。インソールも使用は控えよう。

詳しくは、下記の記事を参考にしてほしい。インソールも使い方によっては痛みを悪化させる道具にしかならないのだ。

痛み改善!シンスプリント用インソールを選ぶ3つのポイント

ポイント シューズにインソールは入れない

ステップ4:シンスプリントに強い治療院で治療をする

シンスプリントを最短で完治させるためにはやはり、プロに診てもらうことが一番はやい。

しかし、全国には色々な治療院が多く正直、どこに通えばいいのかわからないと思う。ただ一つ言えることは、シンスプリントで結果を出している院で共通しているのは、「シンスプリントの原因を筋肉の硬さだと考えている」治療院だ。

自分の住んでいる近くの治療院のホームページ見て確認してほしい。

さらに、選ぶポイントとしては、

  • 温めることをおすすめしてる
  • 強い刺激の治療をしない
  • 痛い箇所だけを治療するのではなく、全身を診てくれる
  • 再発のことまで考えながら治療をしてくれる

ステップ5:シンスプリント治療は、痛みがなくなったところからが本番

 シンスプリントは、痛みがなくなってからが一番大切だ。痛みがなくなったからと言って

  • 少し、痛みがあるけど走っているうちに治るでしょ
  • 違和感があるけどこのぐらいならもう大丈夫

と走ってしまう子が多いが、この油断が再発につながる。 

シンスプリントを何回も再発してしまう子に共通している「間違い」がある。それは、「シンスプリントが治った」と思う間違いだ。多くの人が「痛みがなくなった=治った」と思っているがこれは違う。「痛みがない=痛みを感じなくなった」だけでこの状態はまだ「完治」していない。

最初に「シンスプリントの原因は筋肉の硬さにある」とお伝えしたことを覚えているだろうか?

「痛みがなくなった=痛みを感じなくなった」時点では、原因の筋肉が硬くなっている可能性がある。しかし、多くの子はここで「痛みがない=治った」と思いスポーツをはじめてしまう。これでは、原因の筋肉が硬いままなので、すぐに痛みが戻ってしまうことを知っておいてほしい。

これが、何度もシンスプリントを繰り返す人のパターンだ。

自分で復帰時期を判断する方法

理想は、プロの先生に筋肉の状態を診てもらい、復帰していくことだ。しかし、4つのポイントを抑えるだけで自分自身でも復帰出来るかどうかを判断することができる。

 復帰判断4つのポイント

  1. 痛かった場所を色々な角度から押しても痛くない
  2. 試しに走ってみても痛くない
  3. 3つのストレッチが楽に出来るようになってきた
  4. 動いてみても痛くなりそうな感じがない

これら、4つが全て当てはまったら、少しずつ練習に復帰していこう。「少しずつ復帰」が再発しないためにもっとも重要だ。

痛みがとれた嬉しさからついつい練習してしまいがちだが、ここを我慢しないとまた、痛くなる。また、痛くなりそうだと思ったらすぐに練習をやめてほしい。自分の体のことは自分が一番よく分かるはずだ。

ステップ6:練習をしても痛みが出てこなくても続けてケアをする

全力で走っても痛くない。怖さもなくなった。ここで、「完治」と言ってもいいでしょう。ただ、完治したからと言ってケアをしなくなることだけはやめてほしい。

シンスプリントは「むし歯」のようなものだ。多くの子がむし歯になった時は、「歯磨きをサボっていたからかなあ?」と思うが、シンスプリントになった時は、「突然痛くなった」「使いすぎてしまった」と思うことが多い。これは、突然痛みが起きたわけではなくむし歯と同じく毎日のケアをしていなかったからだ。

だからこそ、シンスプリントになった経験を活かしてこれからもケアをしてほしい。

痛み解消!再発防止!シンスプリントに最も効果のある3つのストレッチ」はシンスプリントが治った後も毎日続けてほしい。足のケアだけでなくパフォーマンスアップにも繋がるからだ。毎日お風呂上がりに行っていこう。

シンスプリントが治っていて再発防止を行っていきたい方は、ストレッチとは別に「もう2度とシンスプリントを再発させないための10の予防法」の(シンスプリントを何度も再発してしまう人の10の要素)を確認しておこう。10の要素に気を付けるだけで再発の確率は低くなる。

 シンスプリントを完治させる6ステップ

ステップ1:シンスプリントを引き起こしている本当の原因を知る
ステップ2:一度、練習を休んで治療に専念出来る状況を作る
ステップ3:いままで、やってきても効果がなかった治療をやめてみる
ステップ4:シンスプリントに強い治療院で治療をする
ステップ5:シンスプリント治療は、痛みがなくなったところからが本番
ステップ6:練習をしても痛みが出てこなくても続けてケアをする

「シンスプリントは治る」この気持ちを持って治療に向かって行けば、必ず完治する。君がシンスプリントを乗り越え、全力で走る喜びを誰よりも噛みしめながら活躍していることを心より願っている。

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