
便秘の不快感に耐えながら、家事や仕事に追われていませんか。実際に便秘の改善には、何よりも「運動」が大切です。しかし、多くの人が「便秘を改善しにくい運動」を続けているために、効果を実感できずにいます。
この記事では、便秘を改善するための、とっておきの2つの運動をご紹介します。
長年の便秘が嘘のように、すっきりと改善しやすくなる方法です。今まで運動をしてもあまり効果がでなかった人必見です。
便秘の改善には「運動」が必要不可欠
なるべく薬に頼らないべ便秘解消法を提唱している松生恒夫医師は、著書の『「排便力」をつけて便秘を治す本』で、運動をすることで便秘の改善に3つのメリットがあると述べています。
まず、運動の刺激によって腸の動きがよくなること、2つ目は血液の循環を良くしたり、汗をかいたりすることから、新陳代謝(体内の新旧の入れ替わり)を促すこと、3つ目は適度な運動によるリラックス効果によって副交感神経(体を安静の方向に導く自律神経)が優位になり、腸の働きが高まることなどです。
つまり、運動をすることで、
- 運動の刺激によって腸の働きが良くなる
- 新陳代謝が促され、排泄力が高まる
- 副交感神経が優位になり腸の働きが高まる
というメリットが手に入り、排泄力が高まるということです。
便秘の人に共通する圧倒的な運動不足
逆の見方をすると、運動不足になっていると、
- 腸への刺激がなく、腸の働きが鈍くなる
- 新陳代謝が低下して排泄力が低下するさらに
- 運動不足でストレスを解消できずにいると、交感神経が優位になり、腸の働きが悪くなる
ということです。
つまり、便秘の改善には、運動による『適度な刺激』と『リラックス効果』の両方が必要だということです。
運動が効かない時に見直したい2つのこと
運動をしても便秘を改善できなかった、そんな経験がありませんか?
じつは、運動をしていても、それが正しい方法でなければ、便秘を改善する事はできません。
前の項でもお伝えした通り、便秘の改善には、適度な刺激とリラックス効果が必要なのです。しかし、激しすぎる運動していたり、勝負ごとのようなスポーツをしている時は、体が緊張しすぎてしまい、余計に便秘をひどくしてしまう場合があります。
あなたの努力がムダにならない為にも、便秘の改善に向いていない運動について知っておきましょう。
スポーツ選手には便秘が多い
意外かもしれませんが、毎日体を動かしているスポーツ選手でも、便秘の人は多くいます。
じつは、スポーツには「ルール」や「規則」があるので、気づかないところで、体を緊張させながら運動をしてしまうことがあります。体を動かして汗まで流せていても、体の奥底では緊張をしていたり、力んでいたりして、気持ちよく体を動かせていないのです。
プロのスポーツ選手は、勝たなければ生き残る事ができない、とても厳しい世界です。精神面を酷使しながら運動をしていれば、なかなか便秘を改善することはできません。
ジムで鍛えるのは逆効果になる事も
ジムでの動きは、『鍛える』という要素の運動が多くあります。
筋肉を鍛えることは、どちらかというと交感神経が優位になりやすくなります。便秘を改善するための運動は、副交感神経が優位になるリラックス効果のある緩やかな運動です。
ジムで鍛えているから便秘を改善しやすくなるかというと、そうでもないのです。
便秘の改善に向いてる理想的な動きとは
今までの話を振り返ってみると、便秘を改善するための運動には2つの大切な動きがあります。
- 前後・左右・屈伸などでくまなく体を動かして、適度な刺激を与える→適度な刺激
- ルールや規則にしばられずに、のびのびとリラックスしながら体を動かす→リラックス効果
適度な刺激とリラックス効果のある動きによって、腸の働きは高まり、便秘を改善しやすくなるのです。
理想的な動きを取り入れた2つの便秘改善運動
理想的な2つの動きを取り入れた、便秘の改善に効果的な2つの運動をご紹介します。
どちらか実践できそうな方を取り入れるのもいいですし、余裕があれば2つ同時に行えば、さらに高い効果を期待できます。
まずは1週間続ける事を目安にしていきましょう。きちんと実践できれば、運動が終わった後に便意がくるほど、お腹の働きをよくする事ができます。
1:「ぞうきんがけ」は理想的な全身運動ができる
便秘を改善する為の、もっとも理想的な運動は、「ぞうきん」をつかって部屋中の掃除をすることです。「ぞうきんがけなんて、本当に意味あるの?!」と思われるかもしれませんが、あなたの想像以上の効果を発揮します。
実際にぞうきんをつかって1日中掃除をした事がありますが、掃除が終わって一息ついた瞬間に、便意がおこった事もあるほどです。
ぞうきんをつかって、床・壁・窓などをピカピカに掃除する事で、前後左右上下の全ての動きを取り入れる事ができます。何より、屈伸運動が多く、腸をダイレクトに動かす事ができます。
さらに、部屋がきれいになっていくというすっきり感も得られるので、心のストレスまで解消しやすくなります。「今日はこの部屋!」と決めて、徹底的にきれいにすれば、続けるのも楽しくなるかもしれません。
年会費も、特別な道具も必要ありません。今日から早速、だれでも実践できるとっておきの運動です。
2:「トランポリン」で胃腸の働きを活性化
トランポリンと言われても、日常生活ではあまり身近ではないので、少し抵抗があるかもしれませんね。しかし、トランポリンには、便秘の改善を期待できるメリットがいくつもあります。
ただ飛んでいるだけのように見えますが、バランスをとるために、全身の筋肉をくまなく使っているので、5~6分ジャンプするだけで、1㎞をジョギングしたのと同じ効果があります。ジャンプから伝わる振動は、体全体の筋肉を偏りなく動かすことができます。さらに、胃腸に心地いい刺激が伝わることで、胃腸を直接マッサージしてもらっているような心地よさを実感でき、便秘改善の効果も期待できます。
その他にも、トランポリンには、いくつものメリットがあります。
- 左右対称に刺激を与える事で、体の歪みを改善できる
- 血液とリンパ液をシェイクすることで、体の巡りがよくなり「出す力」が高まる
- 内臓へのマッサージ効果があり、本来の内臓の位置に戻っていく
一人用の小さいトランポリンなら、場所もとりませんし、通販で¥3,000-前後で手軽に手に入ります。「ぞうきんがけは面倒!もっと手軽に実践したい!」という場合に、おすすめです。
実践するうえでのポイント
- 朝に行う事で、胃腸の働きがいい1日を過ごす事ができます
- 飛ぶのは10センチ程度で十分です
- 通販をする場合はこちら「トランポリンamazon」
まとめ:「正しい運動」は「便秘薬」にも勝る
あまりの便秘のツラさに、「薬を飲みたい」と思ったとき。15分でもいいので、ぞうきんで掃除をしてみてください。正しい運動は、便秘薬よりも優秀な効果を発揮することがあります。
上手に運動を取り入れて、便秘しらずの毎日を実感できますように。