
雑誌を見ながら「食事」や「スキンケア」を頑張ってみても、肌荒れは改善できずにボロボロのまま。モデルさんの「美しい肌」と「自分の肌」を比べては、いったい何が違うのだろうと、悩み続けてはいないでしょうか?
じつは美肌になる為の秘訣は、スキンケアに頼り切らずに、肌本来の力を高めていくことが何よりも大切。けれど、雑誌などに載っているスキンケアは化粧品重視の考え方がほとんどで、肌は甘やかされてしまい、なかなか美しくなることができません。
そこでこの記事では、「努力をしているのに、キレイになれない」の悪循環から抜け出すことができる、7つの美肌プログラムをご紹介します。スキンケアに頼らない一生ものの美肌を、ぜひあなたの肌で実感してください。
「新陳代謝」を高めることで肌は最上に美しくなる
あなたの肌の美しさは、すべて「新陳代謝」がカギを握っています。新陳代謝とは、肌が生まれ変わっていく働きのことを言い、1ヶ月周期で「古い皮膚」から「新しい皮膚」へと、肌は毎月リニューアルされているのです。
肌の乾燥や、ニキビ、毛穴の開きや黒ずみなどの、全ての「肌トラブル」を、肌が生まれ変わるのと一緒に、バリバリとはがして押し出していきます。さらに、肌が新しく生まれ変わることで、キメが整い、ふっくらと厚みが出て、シワやたるみなどの肌の衰えまでも改善することができます。つまり、あなたの肌は、新陳代謝の働き度合いによって、美しくなるか、衰えていくかの、全てが決まるのです。
新陳代謝の働き度合いは、「スキンケア方法」「生活」「食事」によって、大きく差が広がります。つまり、この3つの影響が大きいほど、新陳代謝は低下して美しい肌から遠ざかり、3つの影響が少ないほど肌はどんどん美しくなっていくということです。
新陳代謝を高めて美肌になる為の7週間プログラム
「新陳代謝」の働きを高めて、最上の美肌を手に入れるためには、スキンケア・生活・食事の意識がとても重要になっていきます。けれど、今まで続けてきた生活を「さあ今すぐ変えましょう!」と言われても、なかなか難しいものですよね。
そこで、少しずつ「美肌習慣」を取り入れられるように、7週間で達成できる「美肌プログラム」を作成しました。この美肌プログラムを身につけることで、今までなかなか改善できなかった肌トラブルを改善することができ、いつまでもハリやツヤのある美しい肌でいることができます。
1week:スキンケアをやめて、肌本来の力を鍛える
「美肌になるためにはスキンケアが必要不可欠」そう思っている人はとても多いです。けれど、いくら頑張ってケアをしていても、その時はいいのですが、「お風呂上がり」や「夕方」の肌をみると、がっかりしてしまうことがありませんか?
じつは、スキンケアをするという概念は、もともと戦後にヨーロッパから伝わったもの。それまでの日本女性は、スキンケアをしなくても、とても美しい肌を自然と維持できていました。現代では、スキンケアで「補う」ことを意識しすぎてしまい、肌の新陳代謝は怠けていきます。たとえば、肌が少し乾燥した時でも、本来なら新陳代謝の働きで改善できるものを、スキンケアで補って解決するのは、肌に「働かなくてもいいよ」と言って、甘やかしているようなもの。昔の女性の肌とは違い、どんどんスキンケアがなくては維持のできない、弱い肌になってしまいます。
本来は、肌の新陳代謝の働きがあることで、「乾燥」や「ニキビ」などの、さまざまな肌トラブルを改善することができます。スキンケアのような「補うケア」をやめて、「肌をきたえる」ことで、新陳代謝の働きが復活し、あなたが本来もっていたはずの美肌を、取り戻すことができるのです。
▼肌がキレイになる前に、必ず一度は荒れる
スキンケアを辞めた直後〜1ヶ月程は、肌にはニキビができたり、皮脂がたくさん出て顔がテカってしまったり、乾燥してボロボロになってしまうことがあります。このような状態を見て「大失敗だ…」と思い、スキンケアを再開してしまう人は少なくありません。けれど、このような状態は、今までスキンケアで保たれていた肌の、本当の状態があらわになってきたため。この状態がピークまできたら、肌は自然と自らの新陳代謝の力を使って、あなたの肌を美しくしていきます。すると、1ヶ月〜3ヶ月後には、少しずつ毛穴が引きしまり、ニキビができなくなり、肌に潤いや透明感ができるようになっていくのです。
あなた自身も始めはうまくいかないことの方が多いもの。肌もスキンケアをやめると、一度グンと調子が下がり、その後にどんどん美しい肌へと回復していきます。
下記の記事ではスキンケアに頼らずに、肌本来の力を高め、美しい肌へと成長していく方法を詳しくご紹介しています。よりしっかりと理解した上で実践したい場合の、参考にしてください。
今週の行動
- お湯で落とせるポイントメイクにかえて、クレンジングをやめる
- 洗顔をやめる
- 美容クリームや顔のパックをやめる
- 乳液をやめる
- 化粧水をやめる
- 1〜5の手順を、あなたの不安にならないペースで実践していく
2week:3日で効果を実感できる「22時就寝」
美肌になるには、「22時〜2時」の間は眠っているのが理想。太陽を浴びている日中よりも、日が落ちて暗くなってからのほうが、肌の回復力が高まるからです。肌の働きがピークになる、22時〜2時の間に眠っていると肌はどんどん美しくなっていき、眠れていないと肌は美しくなる「キッカケ」を失い続けることになります。
ためしに、週末の3日間だけ「22時就寝」を心がけてみると、肌の変化が目に見えて分かるはずです。毛穴が引き締まり、透明感が出て、肌に明るさが出るようになります。さらにそれを続けることができれば、ニキビやシミなどの肌トラブルまで改善することができ、いつでも美しい肌をキープできるようになります。
▼仕事で遅めの就寝になるときは、「睡眠の質」を上げることで解決できる
睡眠がいいとは分かっていても、仕事が遅いとなかなか早く眠れないですし、「眠れない」と思うことがストレスに感じてしまうこともありますよね。
そんなときは、遅めの時間の就寝でも、ぐっすりと眠って睡眠の質を上げることがポイント。皮膚が「光」を察知すると、体は夜だと認識しずらくなるので、睡眠の質も悪くなりがち。真っ暗な部屋ほど、体は眠ろうとするので、睡眠の質を深くすることができます。オレンジの豆電球は消して、目の上にハンカチをかけたりするなど、できるだけ視界が真っ暗になるように工夫してみましょう。「短い睡眠」でも肌をしっかりと休め、新陳代謝の働きを高めるためのコツです。
今週の行動
- 週末だけでもできるだけ22時就寝に近くなるように心がける
- 部屋は真っ暗にして、睡眠の質をあげる
- 目元にハンカチをかけて光をシャットアウトする
3week:「ほどほどの運動」で肌はキレイになっていく
美肌になる為には、「体の中の巡り」を良くすることが大切。体の中の巡りが良くなれば、肌にとっていらない「ゴミ」を外へと流し、必要な栄養を肌の隅々まで運ぶことができ、美肌になる為の効率を上げることができるからです。
体の巡りを良くするためには、体を動かし、汗をかくこと。デスクワークや立ちっぱなしの仕事などで、同じ姿勢ばかりが続くと、体の巡りが悪くなり、老廃物がたまりやすく、肌のトラブルへとつながります。体をしっかりと動かすことで、血管がポンプのように伸び縮みをし、体中の循環を良くすることができます。
▼運動のしすぎは逆効果
だからといって、無理して運動をしすぎるのは注意です。なぜなら運動をして体が疲れたなと感じると、活性酸素が出るようになり、血液をドロドロにしたり、肌を酸化(老化)させてしまうからです。実際に散歩する程度の運動は気持ちよく感じますが、激しい運動をすると、しばらく動きたくなくなるほど、疲れてしまいますよね。肌もあなたと同じような状態に陥ってしまうのです。
美肌のための運動なら、生活の中で「階段」を使うように心がけたり、「風呂掃除」や「ぞうきんがけ」をする程度でも十分。その方が部屋もきれいになり、一石二鳥です。とくに朝起きてすぐの掃除は、心がスッキリとして、「心」と「体」の循環を良くするのにもピッタリの方法です。
今週の行動
- できるだけ階段を使う
- 朝起きたら家の掃除をして、体を気持ちいいと思える程度に動かす
4week:「美肌呼吸」を1日2回行う
あなたが毎日あたり前にしている呼吸。深くリラックスした呼吸をすると、肌に新鮮な「酸素」を取り込み、必要のない「毒素」を外へと吐き出し、体の中をキレイに保つことができます。あなた自身にも呼吸がないと生きていけないように、肌にも酸素を取り込み、二酸化酸素を吐き出すという流れが必要です。
けれど、最近では、生活習慣やストレスの影響で、呼吸がとても浅くなっている人がとても多い傾向にあります。例えば、猫背になっていたり、毎日同じ姿勢ばかりとっている人は、肺が圧迫されてしまい、呼吸も浅くなりがち。体にとって必要な「酸素」が入らず、吐き出したいはずの「二酸化酸素」を吐き出せないでいると、肌細胞も息苦しくなり、うまく働くことができなくなってしまうのです。
呼吸を深くして、新陳代謝の働きを高める為には、意識してしっかりと深い呼吸をするための「美肌呼吸」がおすすめ。朝と夜の1日2回以上意識して行うことで、硬く凝り固まっていた「肺」が伸び縮みしやすい状態になり、自然と深い呼吸ができるようになります。肌の疲れがとれ、新陳代謝の働きを高めることのできる、美肌になれる魔法の呼吸法です。
今週の行動(美肌呼吸の手順)
- 口からかるく息を吐く
- 鼻から息を思い切り吸う(新鮮な酸素を体中に送り届けるイメージで)
- 口からフーッとゆっくり息を吐く(体の中の毒素を外に出し切るイメージで)
- 最後の最後までハッハッハッと最後の最後まで息を吐ききる
- 1〜4を5回以上繰り返す
5week:紫外線にたいして「免疫」をつける
「美肌の為には、紫外線は避けた方がいい」そんなイメージがあるかもしれません。けれど意外にも、紫外線は避ければ避けるほど、シミのできやすい肌になってしまうのです。
シミはあなたの肌を有害な刺激(紫外線)から守るための、大切な働きの一つ。シミは茶色い日傘のようなものです。けれど、ほとんど紫外線にあたらないでいると、紫外線への免疫がなくなっていき、少し紫外線にあたるだけでも、すぐにシミを作るようになります。
▼真夏以外の優しい紫外線で、ほんのり日焼けをしておく
紫外線による「シミ」や「たるみ」の対策は、紫外線への免疫をつけておくことが大切。紫外線の少ない10〜4月頃に、1日15分前後の日光を浴びて、適度に紫外線への免疫をつくるために、ほんのり日焼けをしておくことも立派な紫外線対策の一つなのです。
そして、真夏に入ったら、紫外線対策をするときは、日焼け止めよりも、日焼け止め「グッズ」の方が効果的。帽子よりも日傘。日傘よりも日陰のように、遠い場所からの紫外線対策の方が、紫外線からの影響を少なくすることができます。日焼け止めは種類によっては、成分によって反対にシミやシワの原因を作ってしまうことも。グッズをつかって紫外線対策をすることで、肌への刺激を防ぐことができ、シミやくすみのない美しい肌へと成長していきます。
今週の行動
- 10〜4月の紫外線の少ない時期に日光を浴びて、紫外線の免疫をつけておく
- 日焼け止めよりも帽子、帽子よりも日傘、日傘よりも日陰というように、紫外線対策は遠いところから対策をする
6week:たまにのストレスは美肌のために必要
「ストレスは美肌の敵」だと思っている人も多いかもしれません。確かにストレスを感じると、体はぎゅっと縮こまってしまい、血の巡りが悪くなり、新陳代謝の働きが低下して肌トラブルへとつながります。けれど驚くことに、ストレスの種類によっては、あなたにとってプラスになるものもあるのです。
▼肌にとってプラスになるストレスとは
例えば、体にとって「いいストレス」とは、新しい環境への不安や緊張感。目標に向かっているときの高揚感。そして恋愛中のドキドキも、じつはストレスの一種。いいストレスから逃げてばかりいると、いつまでたっても同じようなところでつまづき、ストレスの度合いが減ることはありません。
けれど、いいストレスを感じている時に、どうしたら乗り越えられるかなと、自分を客観的に見て行動できる人は、ストレスの乗り越え方が分かるようになり、また同じような状況になったときに、少しだけストレスを感じにくくなります。つまり、いいストレスを乗り越えることで、ストレスに対しての免疫がつき、次第にストレスを感じにくい心へと成長していくのです。
すると、次第に体はリラックスをできるようになり、新陳代謝の働きも高まり、ストレスに影響されにくい「美しい肌」へと成長させることができるのです。
今週の行動
- いいストレスを見極めて、乗り越えるための工夫をしていく
7week:食事では「出す」ことを意識する
あなたが何を食べるかよりも、まずは体の中にたまっているゴミを外へと出してあげることが先決です。たとえば、何日も便秘だったり、便をしていてもすっきり感がない人は、腸の中に便が溜まり、腸の壁がドロドロに汚れています。腸は「肌の栄養」を吸収するための大切な場所。その腸が汚れていれば、必要な栄養を取り込めないだけでなく、腸にこびりついた汚れを間違えて吸収してしまうようになります。質の悪い栄養が肌に運ばれ、トラブルの原因へと繋がっていきます。つまり、どれだけ肌にとっていい食事をしていても、腸の中が汚れていれば、あなたの努力がむくわれることはないのです。
▼食事で出すための4つのポイント
便を出して、体の中をキレイにするためには、食事についての「4つのポイント」を意識していきましょう。
- 朝食を消化のいい果物にかえて、朝は便を出すことを意識する
- 「出す力」のある食材を積極的にいただく
- よく噛んでいただく
- 日本古来の、醗酵した調味料(味噌・しょうゆ・酢)で便を出す為の腸内菌を増やす
上記の4つのポイントを意識することで、胃腸に疲れがとれ、働きが活発になり、便秘を解消しやすくなります。肌に栄養たっぷりのサラサラ血液を送ることができ、新陳代謝の働きが高まります。具体的な理由については、下記の記事で詳しくご説明をしているので、より深く理解してから実践したい場合は、参考にしてください。
今週の行動
- 朝食を消化のいい果物にする
- 「出す力」のある食材を積極的にいただく
- よく噛んでいただく
- 調味料を、日本古来の醗酵した調味料(味噌・しょうゆ・酢)にかえる
7週間であなたは魅力的な女性になれる
美肌になる為には、食事・生活・スキンケアが大切。そんな事は分かっていても、どうしても行動に移せないときがありますよね。
寝たいのに、眠れない。運動をしたいのに、気持ちが乗らない。スキンケアをしているのに、なかなかキレイにならない。そんな風に、うまく行かない事ばかりで、キレイになる事に少し疲れを感じてはいないでしょうか?
本当に肌をキレイにする為の秘訣は、体を大切に想うこと。なぜなら、肌が荒れているからといって、「これを食べなくちゃキレイになれないよ!」「これをしなくちゃダメだよ!」と、自分自身を規制していると、心が「それしたくない…」と反発するようになるからです。そんなときは体に対して、「どうしたら大切な体が喜んでくれるかな?」と考えてみると、素直に動けるようになります。
「最近睡眠が足りてないから、肌も疲れているだろうな」「最近便秘がちなのに、さらにたくさんご飯を押し込んだらかわいそうだな」そんな風に、体に思いやりを持って接していると、美肌になるの行動を自然ととれるようになっていくものです。美肌になる為の第一ステップは、体を大切に想う事。なによりも大切な、美肌の秘訣です。
まとめ
7週間の美肌プログラム
- 1week:スキンケアをやめて、肌本来の力を鍛える
- 2week:3日で効果を実感できる「22時就寝」
- 3week:「ほどほどの運動」で肌はキレイになっていく
- 4week:「美肌呼吸」を1日2回行う
- 5week:紫外線にたいして「免疫」をつける
- 6week:たまにのストレスは美肌のために必要
- 7week:食事では「出す」ことを意識する
あなたの肌にある「新陳代謝」は、化粧品では敵わないほどの美肌力を発揮します。化粧品で肌をごまかし続けるよりも、あなた自身の肌の力を高めてあげる方が、いくつになっても美しい素肌でいることができます。あなた自身も早速今日から、本物の美肌力を高めていきませんか?